「ドクター・ストレンジ」鑑賞。
- sooglek
- 2017年2月1日
- 読了時間: 4分
これまでのマーベル作品と一味違う本作。物理的な戦いを描いてきた過去作に比べ、魔術や時空・哲学的観念を扱いより精神的な戦いを孕み新鮮な感覚を与えてくれる。ストーリーはタイムリープ要素含め既視感はあるがとにかく視覚効果がいっちゃってるレベル。(アンシェント・ワンにふっとばされた後の世界観は特に)インセプション的な世界の歪みの描かれ方は何度か目にしてきたがやはり圧倒されるし個人的にはオリエンタルな東洋的・幾何学文様がうまくCGグラフィックを多用する世界観に融合されていて印象的だった。
※追記となるが、上記の東洋的なオリエンタルなイメージが形成されたり理由は、原作が出版された70年代当時がアメリカにおける反戦・ヒッピー文化であったことに由来するらしい。
髭とマントがこの上なく似合う今をときめくスターカンバーバッチがやっぱりかっこよすぎるし、けど笑えるシーンもちゃんとありバランスも良い。次作以降でのアベンジャーズとの絡みにも期待。(時空間の歪みがふんだんに盛り込まれる本作を実現する技術とキャラクターを体現するにふさわしい俳優の登場が作品の成立につながったよう。時代が追いついた的な。ちなみに制作陣はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのチームがそのままこの作品を担当しているとのこと。)
監督・脚本のスコット・デリクソンはまだ39歳。。同じくマーベルのアクアマンを今度監督する「ソー」等で名を馳せたジェームズ・ワン監督(同じく39歳)同様、低予算のホラー映画出身の両者。以前、サム・ライミについての記事を読んだ時、彼も同じく低予算のホラー映画出身だが、「ホラー映画には映画の全ての要素が詰まっている」という話が非常に印象的だった。この部分もっと解剖していかなければ・・いずれにしても公開が控える「ラ・ラ・ランド」の監督デミアン・チャゼルは32歳と、映画界を賑わす才能たちはいずれも30代なのだと知り愕然とするとともに、そんな年代に突入する自身を鼓舞せずにはいられないものだ・・(調べてみたらD・チャゼルも最初の監督作品の後、共同執筆でホラー作品に携わっている。やはりホラーにはなにかあるようだ)
世界的にはMCU(マーベルシネマティック・ユニバース)の第一作としてはぶっちぎり1位の6.5億ドル以上を超える記録的ヒット。(2ヶ月前の記事なので、もう既に700Mドルとか超えててもおかしくないが)
http://www.forbes.com/sites/scottmendelson/2016/12/18/box-office-fantastic-beasts-tops-700m-as-doctor-strange-passes-650m-worldwide/#53115e771fd4
(公開1/27日金曜日、公開6日目時点)
公開館数:約350館 (758SCR)
Twitterランキング:1位
Yahooレビュー:3.8
Filmarksレビュー:3.9
Filmarks見た:5367
Filmarks見たい:21595
youtube予告編視聴数:70182 (2016/4/13 UP)
日本では全国約350館、初週ランクも1位、YR:3.8, FM:3.9とレビューも高い。日本でのyoutubeの予告編が10万回にも満たない再生しかされていないのに、初週でこれだけ見られたのは(もちろんマスでのPRもだろうが)映画館内での予告編で接触した人が多いからだろうか。自分は丁度年末ローグ・ワンを見に行った際に予告編に触れ、映像のパワーのインパクトを感じ鑑賞を予定し始めた。Twitter上での話題もあり、かつ今月は他大作も少なく月末まで無難に興収1位をキープしそうだと考えると25億近く、ましては超えても不思議ではないとも考えられる。ただキャプテン・アメリカ・ウィンターソルジャー(26.3億円)の88%の出だしとのこと。懸念は「マーベル」感が弱いところだろうか。同じくマーベル感の弱かった「デッド・プール」は22億円まで行った。この映画も同じように「なんかよくわからないけど面白そう」な感じを漂わせているのは確かではある。加えての王道感、更に3DやIMAXでこその映像体験を考えると、25億円超えは如実に妥当な気がしないでもない。予想するに、今後3週間ほどはウィークリーの映画ランキングで1位を獲得→海外での大ヒット情報なども追加、映像効果などにも触れるパブでより話題が拡散→客足も好調に推移、という流れがあるのではないだろうか。(もちろん予想でしか無い。ただあり得る未来だとも考えられる)これらを踏まえ着地は25億と予想。
予告編がいくつかあるが、ユーモラスな作風と映像的視覚効果を一番うまく切り取っているこのバージョンを貼っておきたいと思う。
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