top of page

「スノーデン」観賞

  • 執筆者の写真: sooglek
    sooglek
  • 2017年2月13日
  • 読了時間: 2分

2013年に米国政府の監視システムの闇を暴露したエドワード・スノーデン氏の自叙伝的映画。これまでメディアでよく語られてきた諜報活動により個人の情報がプライバシーの枠を超えて収集されていたという真実だけではなくて、そこに至った彼の心理的経緯が克明に描かれている。ラストシーンを含め、映画は中立的というよりは、やはりスノーデン氏を英雄的に描いているとは思うのだけど、一般人目線からしたらこの人が行ったことはやはりとてつもないことなのだなと改めて思わされた。自分の家族や恋人を危険にさらす可能性があることを知っていても、アメリカ(だけでなくきっと世界も意識してだと思うけど)国民のことを考えた勇気ある行動を賞賛せずにはいられないし、本人は当時29歳で自分と同じ年齢、自身が同じ立場でそんな判断ができたか、と自問すると答えに窮してしまう。この映画自体にも役柄として登場するローラ・ポイトラス監督の「シチズンフォー スノーデンの暴露」はまだ見れていないので今後見なければと思う。映画自体は映像的にも音楽的にもスタイリッシュでオリバー・ストーン監督作だという感じがしなかったし、御年70歳を超す巨匠作品としてはとても現代的で驚いた。また、カメレオン俳優ジョゼフ・ゴードン・レビットはさすがの演技。英語の発音も本人に相当に似せてきているのがわかるし、見た目も含め最後の方は本人と比べても違和感がないくらいでした。主演男優賞にノミネートされてもいい様にも思える。一点だけ気になったのは、スノーデンのおもちゃについて。NSAを抜ける際に、本当にあんな抜け方をしたのかな、と。結構リスクのあるやり方だと思ったけど・・どうなんでしょう。いずれにしても、テクノロジーの発達で様々な「モノ」が「メディア」化していくこれからの世界で、個人情報、監視社会について色々と考えさせられる内容であり、一見の価値ありな映画だと思う。

(公開1/27日金曜日、公開17日目時点)

公開館数:約70館

Twitterランキング:ランク外

Yahooレビュー:3.6

Filmarksレビュー:3.8

Filmarks見た:2315

Filmarks見たい:16900

youtube予告編視聴数:17235(2016/11/30 UP)

この手の社会派映画は興行的にあまり成功するケースはまれだと思う。規模感も小さく、観賞者層は去年のスポットライトが最も似ているように感じる。ただ、テーマとしての現実社会との強い関連性や直近ちょうどロシアがスノーデン氏を米国に引き渡すみたいなニュースもでているので客足にも影響を及ぼしていそう。(日曜日本橋のTOHOシネマズで見たが満席だったし)。最終5-6億円の着地だろうか。


 
 
 

Comments


Follow Us
  • Twitter Basic Black
  • Facebook Basic Black
  • Black Google+ Icon
Recent Posts

© 2023 by Glorify. Proudly created with Wix.com

bottom of page