【T2 -トレインスポッティング2-】鑑賞。
- sooglek
- 2017年6月18日
- 読了時間: 1分
期待に違わぬ傑作続編。 90年台後半のブリットポップカルチャーを色濃く反映し世界的センセーションを巻き起こした前作の約20年後の続編。前作同様監督はダニー・ボイル。あどけないさわやか青年だったユアン・マクレガーも役の中では46歳の中年になり、主要キャラ4人の表情の変化を見るだけで感慨深いものがあると同時に時間の残酷さを感じさせる。そんな変化の一方で各自の変わらぬ突き抜けただめさ=個性に再会できるだけでも前作好きには堪らない。撮影・映像表現の小気味よいギミックや時代風刺を絡めたメッセージ、過去に生きる男達に色を与える音楽と、どれもこれも良い。ベグビーの切れっぷりしかり、笑いと緊迫シーンの配合も絶妙。今作における「Choose Life」の長セリフのくだりやプロテスタントパブでの爆笑シーンは特に印象に残った。当時も今も社会に見放されながらも這いつくばって生きる男たちを見るだけで何か勇気づけられるものがある、そんな傑作。
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