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【そうして私たちはプールに金魚を、】鑑賞。

  • 執筆者の写真: sooglek
    sooglek
  • 2017年6月18日
  • 読了時間: 1分

インディペンデント映画祭最高峰のサンダンスで今年ショート部門グランプリを受賞した本作。埼玉の狭山市を舞台に大量の金魚を盗みプールに放流するという罪をはたらいた少女たちの実在の事件を基に作られたフィクション。なのだが、フィクションとは思えぬリアリティのあるコトバの数々と斜め上から直撃する映像表現と構成・モチーフの絶妙感、何より事件から着想を得て10代女子のリアルをリアルと感じさせるミニマルな物語に仕立て上げる30代おっさんの長久監督(実際はCMプランナー)の才能が爆発しまくっている。何もない鬱屈とした日常を、囲いの中でもがきながら生きる彼女たち(=金魚)のささやかな反抗は多くの鑑賞者の鏡になるのだろう。開始3分で胸ぐら掴まれ離さず駆け抜ける様な、映画は長さでない、濃密なキレなのだ、そんなことを思わせる30分だった。


 
 
 

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