【ゴースト・イン・ザ・シェル】鑑賞。※IMAX3D字幕 & 吹替4D
- sooglek
- 2017年6月18日
- 読了時間: 2分
1989年に世に出た士郎正宗原作の言わずと知れたサイバーパンクコミックの初の実写化。押井・神山監督によるアニメ化、ARISEシリーズ、そしてハリウッド実写化と、重層的に動いてきた攻殻プロジェクトの1つのターニングポイントになるであろう本作。原作の密度感、押井版アニメの奥行き感の方が個人的にはやはり断然好きではあるが、作品の持つ世界観を再現した作品にはなっている。むしろそこをベースに作られたオリジナルストーリーとして楽しむべき作品という印象。スカヨハの演技しかり、光学迷彩等のビジュアル面での再現性やハードなアクション等、ファンならずとも楽しめる要素は備わっているが、ストーリーはわかりやすさを追求していそうでその点原作、アニメ版に対する物足りなさは致し方なしか。元来ファンほど良くも悪くもこの手の実写化には過剰反応してしまいがちで賛否両論はあるだろうが、日本コンテンツにハリウッドがリスペクトをはらい、テーマの複雑さやキャスティングの困難を乗り越え生み出された作品であることは間違いない。今後の日本コンテンツの命運に影響を与えうるものだと考えると世界的な成功を願わずにはいられないのだが果たしてどうか。日本では公開3日でのYahooレビュー、フィルマークスともに投稿数、視聴数がムーンライトを下回っている。SFファン自体がそもそも思いの外ニッチで母数が少ないのだろうか。初登場でTOP10上〜中位、最終15億を超えるかという所か。
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